蜂の子の美味しい食べ方は?
蜂の子には、佃煮・バター炒め・炊き込みご飯などのさまざまな食べ方があります。蜂の子は高級珍味として知られており、とても美味しい食材です。
蜂の子を美味しく食べる調理法をご紹介します。
蜂の子の美味しい調理法
蜂の子は、古くから貴重なタンパク源として利用されてきた伝統食です。
蜂の子の調理法の中から、代表的なものをご紹介します。
佃煮・甘露煮
蜂の子料理として最も有名なのが、佃煮や甘露煮です。
佃煮は、醤油・酒・みりん・砂糖を合わせたタレに蜂の子を入れて煮たものです。甘露煮は佃煮と似ていますが、多めの砂糖や水飴を入れて甘味を強め、照りを出すように煮たものです。
佃煮や甘露煮は保存がきくため、保存食として古くから利用されてきました。
・佃煮と甘露煮は手軽に買える
蜂の子の佃煮・甘露煮は、缶詰や瓶詰の製品が流通しており、通販でも手軽に購入できます。また、スーパーの惣菜のようなトレーに入った商品も販売されています。
・佃煮と甘露煮は料理にも使える
佃煮と甘露煮は、ご飯やお酒のお供に最適とされ、高級珍味として知られています。
また、ご飯に混ぜれば蜂の子の混ぜご飯ができるほか、卵焼きの具材にする食べ方もあります。
バター炒め
蜂の子には淡白な味わいがあり、薄い味付けのシンプルな調理法でも美味しく食べられます。バター炒めなどの炒め物は、蜂の子本来の味を楽しめる人気の調理法です。
蜂の子は柔らかく崩れやすいため、炒める際には火加減や取り扱いに注意しましょう。
から揚げ
蜂の子は油で揚げても美味です。
から揚げは、蜂の子の淡白な味わいを楽しめます。また、衣をつけずに揚げる素揚げも一般的です。
炊き込みご飯
蜂の子の炊き込みご飯は、佃煮と並ぶ伝統的な蜂の子の調理法です。
岐阜県の東濃地方や静岡市の山間部では、クロスズメバチの蜂の子を「へぼ」と呼び、蜂の子の炊き込みご飯を「へぼめし」といいます。へぼめしは、岐阜県の代表的な郷土料理です。
へぼめしには、ほかの具材を入れずに蜂の子・醤油・砂糖だけで炊いたものと、ほかの炊き込みご飯のように野菜などの具材を入れたものがあります。
なお、長野県でも蜂の子の採取が盛んですが、長野県では佃煮をご飯に入れた混ぜご飯が主流です。
五平餅
五平餅は、長野県や岐阜県などの中部地方の山間部に伝わる郷土料理で、粒が残る程度につぶした米を楕円形にまとめて、タレをつけて串焼きにしたものです。
この五平餅のタレにすり潰した蜂の子を混ぜる食べ方があり、「ヘボ五平」と呼ばれています。
蜂の子の有名な産地では、毎年秋になると蜂に関するお祭りが開催されます。ヘボ五平は、そのお祭りの会場で毎年販売されています。また、岐阜県の飲食店の一部でも提供されています。
蜂の子は必ず加熱処理してから食べる
蜂の子は、必ず加熱処理してから食べるようにしてください。
蜂の子の産地では秋になると生の蜂の子が販売されますが、そのまま食べるのは避けましょう。蜂の子に雑菌が付着している場合や、体内に寄生虫がいる場合があります。
調理前に下処理をするとさらに美味しくなる
蜂の子は、調理前に下処理をするとより一層美味しくなります。
幼虫の内臓部分には独特の苦味があるため、調理前に内臓部分を取り除いておくのがおすすめです。
蜂の子は古くからの伝統食であり、さまざまな食べ方があります。
美味しくて健康に役立つ蜂の子を、いちど食べてみてはいかがでしょうか。